中山 裕理

下北半島の春はサルたちにとっても待ち遠しい季節でしょう。雪が解け、落葉広葉樹の芽が膨らみ始めた頃から、それまでの広葉樹の樹皮や冬芽から、新芽や新葉に変わってゆきます。食べ物が変われば、フンの様子も変わります。

冬のサルたちは、茶色い角の丸い三角おにぎり型のコロコロしたフンを一度に数個します。その1個1個がときどき食べた樹皮の繊維で繋がっていたりします。フン切れは極めて良くてこの季節お尻にうんこをつけたサルはまずみません。しかし、春になり、水分の多い柔らかい新芽を食べると、フンは柔らかく、緑色になりやや粘りを帯びています。フン切れが極めて悪いようです。サルたちは、フンをするときには、尻尾を上げ、出し終わると尻尾を下げますが、このフンが粘ってまだお尻から完全に離れる前に尻尾を下げてしまうサルがいます。それによって尻尾に内側の毛にべっとり。これにエビフライのパン粉のまえに浸ける卵液のように地面に座った時に落ち葉や土がくっつきます。乾いて剥がれ落ちる前にさらにまたフンをすると…。
まだふさふさの美しい冬毛で尻尾を上げて、ゴッゴッ!と勢いよくメス同士のケンカに向かってゆくαオスはかっこいいのですが、その尻尾の周りがこれじゃあ興ざめです。今はもういませんが、ほほっちという名のオスザルは毎春、この状況でした。

サルたちは、自分に手にうんこが付くと嫌がってヒトと同じように岩や木などに執拗にこすりつけます。これもヒトと同じですが、くさいと解っているのにその手を嗅いだりするサルもいます。グルーミングは、尻ダコ周辺でも、尻尾の裏側でもほかの場所と分け隔てなくしますが、お尻の毛に付いたうんこは誰も何にもしません。乾いてバリバリになるとつっぱる感じがするのか、自分でちょっと引っ張たりしている子ザルはいます。
遊んで地面を転がりまわった時に付いたのか、上から降ってきたのか、背中につけて走り回っている子ザルが多いのもこの季節です。私たちも、なんか臭うな?と思うと長靴でこねてたり、手袋についていたり、危険な季節です。





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